現代では”暑さ寒さも彼岸まで”とはもう言えない?

昨日(8月9日)の日本列島は、関東地方を中心に各地で気温が上昇しました。

山梨県南巨摩郡身延町切石では39.2℃、南巨摩郡南部町南部で38.9℃など、全国9地点で観測史上1位の記録を更新し、東京都心でも、13:15に今シーズン一番となる37.7℃を観測したほか、17:00現在で33都府県198地点で35℃以上の猛暑日を観測したそうです(出典:レスキューナウ)。

“猛暑日”と聞くと猛烈に暑そうだ!と感じるかと思いますが、よくニュースや新聞等で聞くこの“猛暑日”“や”真夏日”や“夏日”の言葉の定義をご存知ですか?

夏日」とは、日最高気温(0時~24時までの気温の最大値)が25度以上の日であり、「真夏日」とは、日最高気温が30度以上の日のことです。また、日最高気温が35度以上の日を「猛暑日」といいます。また、夏の暑さを表すもう一つの指標に、「熱帯夜」がありますが、気象庁では日最低気温が25度以上の日 として統計しています。 

“最高気温XX度”というニュースと併せてこの時期取り上げられるのが「熱中症」ではないでしょうか?

総務省消防庁は9日、8月1日から7日の7日間における熱中症による救急搬送状況(速報値)を公表しました。同期間における全国の救急搬送者数は6588人で、前週と比べて2463人増加したそうです。本Blogを読んでくださっている皆さんの大半が会社に勤められていて出勤や外出など戸外に出ることが多いと思います。熱中症、気になりますよね。

ちなみに、日最高気温が30℃を超えるあたりから、熱中症による死亡が増え始め、その後気温が高くなるに従って死亡率が急激に上昇するそうです。また日中の暑さに目が行きがちですが、熱帯夜の日数が多い年ほど熱中症死亡数が多くなるという研究結果も出ており、この季節は昼も夜も気が抜けません。 

こうも暑い日が続くと“いつになったら涼しくなるんだろうね”といった会話をし始めますよね。

去年はいつ頃から涼しくなったっけ・・・。

でも、自分が住んでいる地域の去年の夏から秋にかけての気温変動など覚えていないですよね。昔からよく言う“暑さ寒さは彼岸まで”は正しいのでしょうか?

3rd Party Data Gallery On Demandでは、過去の気象要素を時系列でみることができる「気象履歴情報」を無償版コンテンツとして提供しています(今すぐ使ってみる場合はこちらから、動画はこちらから)。

このコンテンツは、気象庁の公開している全国約150か所の気象観測所の降水量・気温・日照時間などの観測データを2012年から現在まで1時間単位で確認することができます。基本的には気象条件と売上や来場客数の相関把握にご利用いただくために作成しているコンテンツですが、上記の疑問を検証するのにも使えるのでちょっと見てみたいと思います。

東京の観測所を例に2015年の365日の最低気温、最高気温をグラフで表示したのが以下図です。

この年の東京の傾向としては8月下旬に降雨の影響で一時的に気温が下がるものの、9月に入り気温が再び上がり正確には10月28日の25.6度まで断続的に「夏日」が続きました。

“彼岸どころか10月まで暑いじゃないか”

と思われたかと思います、単年だけで判断するのも偏った見方になってしまいますので、2014年も見てみましょう。

東京観測所でこの年最後に夏日を記録したのは10月14日の26.8度ですが、やはり下旬まで断続的に25度近い日が続きました。

矢張り地球温暖化の影響か、2016年の現代では“暑さ寒さは彼岸まで”は一概に当てはまらないということが見えてくるかと思います。

ただし、2014年、2015年共に9月早々に最低気温は25度を切るため、夜の寝苦しさは然程感じなくなるかと思います。夜のエアコン稼働は9月上旬まででよいかもしれませんね。

 

ちなみに、北海道と沖縄の最高気温と最低気温の変動はこんな感じです(上:北海道札幌観測所 下:沖縄県那覇観測所)。

想像は容易にできますが、ぱっと見るだけでも波形が随分違うなと感じられるかと思います。

ウェザーマーチャンダイジングという言葉があります。

”気温が19度に上がると半袖シャツの消費が増える、22度になるとビールの売れ行きが伸び始める。25度になると清涼飲料水の売上が一気に増える。27度に上がるとアイスクリーム、30度になるとアイスクリームは売れなくなり、かき氷が売れ始める”など。人間の欲求は気温や晴雨などの気象条件の影響を受け、それによって売れる商品も変化する。このような気象要素の変動を的確に把握し商品・販売戦略に活かすのがウェザーマーチャンダイジングという手法で、昔から小売・流通業界では取り入れられてきました。

たとえばアパレル等でも、上記のように、少し雑な表現になりますが年中19度を超えているような沖縄では年中半袖シャツを置いておくべきでしょうし、北海道ではゴールデンウィーク前までには店のレイアウト変更を兼ねて並べ始めればいいといった判断がデータからできますよね。

個人の熱中症対策にも、企業のデータ活用に基づく品揃え計画にも、是非3PDG On Demandの「気象履歴情報」をチェックしてみてくださいね(無償版利用はこちらから、コンテンツ紹介動画はこちらから)。

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