地域ブロックごとに検証、外国人観光客が多く来るシーズンは?<前編>

関東地方でも所々で紅葉が楽しめるようになってきましたね。 

昨日知人が日光に行ったところ、”色づきはじめてはいるけれどまだ紅葉には早いかな”ということでした。私達も美しい自然の代名詞ともいえる紅葉は楽しみにしていますが、外国人観光客の皆さんも紅葉を観るためこのシーズに多く訪日します。

 “桜の季節、紅葉の季節、夏のバケーションシーズンに外国人観光客が多く日本を訪れる”

Blogでも書かせていただいていますし、メディアの報道などを通じ何となくそんなものだろうと感じられている方も多いかと思います。

が…これは日本全国同じ傾向なのでしょうか?

もちろん違います。

当然ながらエリアにより傾向が顕著に異なります。

今回は地方ブロック毎の傾向をデータから見ることができる、3rdParty Data Gallery On Demandの無償コンテンツ「宿泊旅行統計調査(外国人)国籍/月別宿泊者」(コンテンツはこちら)を使ってみていきましょう。

 

関東および近畿:全国と共通した傾向

関東、近畿地方に属する14都道府県の延べ宿泊客は全国におけるそれに対し63.3%*と全国の傾向を作り出しているエリアといえます。従って傾向が類似するのは当然ともいえるでしょう。

中国、中部:全国と類似しつつも春が突出している

中国地方、中部地方は、全国の傾向と同様、桜の季節、夏のバケーションシーズン、紅葉の季節に伸びるものの、比較的春に外国人観光客が訪れている傾向が見て取れます。両地方とも本島に属し、関東および近畿から周遊しやすい位置にあることが、全国と類似した傾向を持つことに繋がっているのかもしれません。これについては改めて検討をしたいと思います。

九州:年間を通じて観光客を誘致できている

九州地方は季節による変動が少ないことが一番の特徴と言えるでしょう。これは四季を通じた観光資源を十分にPR出来ていることもあると思いますが、空路に加え海路からの入国が多いということも関係しているかもしれません。2015年度の外国船社が運航するクルーズ船の寄港稿回数は1位:博多港245回、2位:長崎港128回、3位:那覇港105回でした*。ちなみに、九州地方を訪れる外国人観光客の国籍を見ると、韓国、台湾、中国、香港の順となっており、九州を訪れる外国人観光客の84.1%をこの4か国が占めています。1位の韓国人は滞在日数が比較的短いのが特徴で(3日以内の滞在につき外客全体が8.8%なのに対し34.8%)、2015年度の宿泊統計調査を見てみるとランキングベスト10のうち福岡県、沖縄県、大分県、熊本県、長崎県の5県がランクインしていることからフェリー等で気軽に訪れることができる旅行先として定着していると思われます。

*国土交通省「2015年のクルーズ船の寄稿実績等について

前編では全国と比較した場合の関東・近畿・中部・中国・九州地方について傾向を検証しましたが、後篇ではかなり特徴的な北海道・東北・北陸・四国地方について検証してみたいと思います。

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