海外旅行が大好きな国はどこ?

海外旅行っていいですよね(完全なる私見ですが)。

異文化との出会い、非日常的な体験が普段の生活と切り離し自分を解放してくれる気がします。美しいビーチでのんびりするなど大自然を満喫したり、美術・建造物等歴史や文化に触れたり海外での過ごし方は人それぞれだと思います。

各国の海外旅行好き度を測る面白いデータがあります。日本政府観光局(JNTO)が「世界の市場別基礎情報」を取りまとめているのですが、国際通貨基金(IMF)から発表される各国の人口と併せ、それぞれの国の機関が発表する“出国者数”の情報もあり、総人口に対し何パーセントが海外に出かけているのかを算出できます。

勿論レジャーだけでなくビジネストリップも含まれる数字ですし、延べ人数なのであくまで参考ですが面白かったので記事にしてみました。※IMFの情報含め2015年段階の数字。

まずは日本について。2015年国勢調査より人口は1億2,709万人、法務省入国管理局「日本人出国者数」より2015年の出国者数は1621万人、従って12.7%ということになります。この数字は納得でしょうか?意外でしょうか? 

他国と比較すると納得がいくかもしれないので何カ国か見てみたいと思います。

中国:   8.5% (117,000,000/1,374,620,000人)

アメリカ:10.1% (32,789,353/321,601,000人) 

 2016年も引き続き訪日外客数の伸びを支えてくれた中国、中国では8.5%となっています。

日本より少し少ないのですね。アメリカはカナダ、メキシコへの渡航を除いた数字ですが10.1%だそうです。こう見てくると総人口の10%前後が海外旅行に行く、というのが一般的な数字のように思えてきます。

日本では冬にあたる今くらいの時期にバケーションを楽しむオーストラリアはどうでしょうか?観光というよりも、北海道や長野などリゾート滞在型の海外旅行の楽しみ方を知っている国というイメージが強い同国は…

オーストラリア:37.9% (9,114,000/24,016,000人)

37.9%?!いきなり上がりました、実に半数近くの国民が海外旅行に出かけている!オーストラリアが異常なのでしょうか?ではここでヨーロッパ諸国を纏めてみてみたいと思います。

イギリス:101.0% (65,720,000/65,097,000人)

ドイツ:101.4%  (83,008,000/81,900,000人)

フランス:43.8%  (28,180,000/64,275,000人)

イタリア:46.8%  (28,460,000/60,796,000人)

スペイン:25.4%  (11,783,000/46,384,000人)

100%超えの国がある!!!

これは延べ数になるため1年間で2回同じ人が旅行をすれば2人とカウントされるのですがそれにしても多いですね。

ヨーロッパ諸国はシェンゲン協定加盟国であれば、パスポートの提示の必要なく隣国に出入りできます。東京から神奈川に行く感覚でドイツからフランスに行けるわけです。

しかもあれだけ豊富な観光資源を抱える魅力的な国ばかり。ヨーロッパの人達の海外旅行はちょっと箱根まで温泉旅行にという気軽なものなのかもしれません。

東京から大阪に行くようにドイツからイギリスへ飛ぶなど、彼らはヨーロッパ域内の出張が多いです。100%を超えるという数字に影響していることも事実でしょう。

それにしてもヨーロッパ内でも数字のかい離があるのはなぜでしょう?一つには国民の富裕度が関係するのかもしれません。旅行、特に海外旅行は娯楽であり生活必需品ではありません。ある程度金銭的な余裕がなければ気軽に旅行はできないのではと考えました。

そこで、IMF発表の世界の1人あたり名目GDPを見てみると(参照:グローバルノート「世界の一人当たり名目GDP 国別ランキング・推移」

イギリス :43,902 US$

ドイツ   :40,952US$

フランス:37,653US$ 

イタリア :29,867US$

スペイン:25,843US$

となっていました。

国民一人あたり名目GDPが高い2か国が100%を越えていることになります。矢張りGDPと海外旅行比率には関係があるのでしょうか?

”でも、中国、アメリカ、日本はGDPが高いトップ3じゃないか!”

というご指摘があるかもしれません。

確かにそうですがここで示しているのはGDP÷人口、国民一人当たりの経済状態を表す数字です。では3か国の国民一人当たり名目GDPを見ていきましょう

日本  :32,478 US$

中国  :8,141 US$

アメリカ:56,083 US$

 実は日本はランキング26位、世界には国民一人一人の経済状態が日本より良い国が25カ国もあるわけです。中国は76位です。アメリカは世界第7位で上記ドイツ、フランスに比べ高い国民一人あたり名目GDPであるにもかかわらず10%ということから、矢張り海外旅行についてはある程度の経済的な余裕と地理的要因が大きく影響をしているのだと思わざるをえません。

我が国が2020年に訪日外客数4,000万人を達成するためには国民一人当たり名目GDPが比較的高く、地理的な壁が比較的低い香港(19位)や韓国(30位)を誘致強化すべきなのか、それともヨーロッパ特にドイツ、イギリスへの誘致を強化すべきなのか。これからの政府の観光政策に注目ですね!

3rd Party Data Gallery On Demandでは、毎月更新される訪日外客数を時系列で国籍毎に閲覧することができるコンテンツを提供しています(こちらからお申込みいただけます)。是非今後の動向をウォッチするためにもご利用くださいね!

 

 

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