メッシュコードの構造を知る

本ブログでもよく使っている“地域メッシュ” “メッシュコード”について先日『地域メッシュの産みの親はフィンランド人?』という記事の中でその歴史や意義について簡単にご説明をさせていただきました。

今回は地域メッシュ、メッシュコードがどのように作られているのかについて記事を書いてみました。というのも、先日とある会社に訪問させていただき、データサイエンティストの方々と打ち合わせの機会があったのですが、

“特定のメッシュとその周辺のメッシュの人口分布(性別・年代別などのプロフィールが把握できる人口分布)の相関を分析したいが、このメッシュコードにはルールがあるのか?その場合どのような構造になっているのか?”

というご質問をいただき、構造を説明をさせていただきました。そこでそういうことを知りたい方が他にもいるかもしれないと折角なのでまとめて記事にしてみました。

地域メッシュとは、国が地域の統計に用いるため緯度経度に基づき設定したメッシュを指します。これは日本だけではなく世界でも用いられる規格です。

日本では、昭和48年に現在の総務省の前身である行政管理庁によって出された「統計に用いる標準地域メッシュおよび標準地域メッシュコード」がベースとなっています。地域メッシュ統計の主なものは, 行政管理庁告示第143号の「標準地域メッシュ」を使用して作成されています。 この告示では,統計に用いる標準地域メッシュを,「基準地域メッシュ」,「分割地域メッシュ」及び「統合地域メッシュ」の3種類と定め,各地域メッシュの区分方法 とメッシュコードの表示方法を規定しています。

3次メッシュ、1kmメッシュは正式名称ではない?

日本(具体的には、北緯20度から46度まで、東経122 度から154度まで)を緯度40分間隔,経度1度間隔に区分することから全てが始まります、このように分割すると一辺あたり約80キロの区画となり、これが全ての基、第一次地域区画となります。第一次地域区画は1次メッシュとも称されます。日本地図上で表現してみると以下のようになります(総務省統計局「地域メッシュ統計の特質・沿革より」)。

次に第1次地域区画を緯線方向及び経線方向に8等分してできる区域が第2次地域区画で、2次メッシュとも称されます。第2次地域区画の一辺は約10キロとなります。

さらにこれを緯線方向及び経線方向に10等分してできる区域が第3次地域区画=基準地域メッシュです。一辺は1キロとなり、これがエリアマーケティングでも使われる3次メッシュです。我々はこの呼び方を使うことが多いのですが、正式には“第3次地域区画”もしくは“基準地域メッシュ”という名称となりますので覚えておくと良いかもしれません。

500メートルメッシュは“分割地域メッシュ”だった

さて、具体的にエリアマーケティングで行う小地域分析の区画についても紹介していきたいと思います。

基準地域メッシュ(第3次地域 区画)を緯線方向,経線方向に 2等分してできる区域が3PDG On Demandのコンテンツでもお馴染みの500メートルメッシュまたは4次メッシュと呼んでいるものです。これは正式には基準地域メッシュを緯線方向、経線方向に2等分してできる区域なので正式には2分の1地域メッシュという名称です。ここから更に2等分したものが4分の1地域メッシュで、一般的に我々は250mメッシュまたは5次メッシュと呼んでいます。そして最後となりますが4分の1地域メッシュを2等分し、8分の1地域メッシュ、6次メッシュができます。6次メッシュの一辺は125mとなります。このように分割していくので4、5、6次メッシュの総称は「分割地域メッシュ」となります。

メッシュコード付番ルールは2つに分かれる

次にメッシュコードがどのように構成されているのか、またそのルールは?という点でみていきたいと思います。

第1次地域区画から第3地域区画のコード付番ロジック

第1次地域区画(1次メッシュ)コードは4桁の数字です。上2桁が緯度(1.5倍して分以下を切り上げたもの)、下2桁が経度(下2桁)を表わしています。図では仮に「5438」とします。詳細な算出方法は説明が長くなるのでまた機会があれば説明したいと思います。

第2次地域区画(2次メッシュ)コードは6桁の数字です。第一次地域区画コード4桁に続いて2桁の数字が末尾にプラスされます。具体的には第1次地域区画を縦に8等分し南から北に向かい0~7の番号をつけます。これが5桁目の数字になります。更に西から東に向かい同上でこれが6桁目の数字となります。以下の図で説明していますがこの場合は「543824」となります。

そして第3次地域区画、基準地域メッシュ(3次メッシュ)コードは8桁となります。ロジックは同上で縦横10等分し北方向及び東方向に0〜9の番号をつけ縦方向が7桁目、横方向が8桁目の数字を構成します。同じく以下図の場合は「54382473」となりました。

分割地域メッシュのコード付番ロジック

先ず2分の1地域メッシュ(4次/500メートルメッシュ)についてご紹介しましょう。以下図の左側をご覧ください。基準地域メッシュの各辺を2等分して得られる4個の区画に南西側に1、南東側に2、北西側に3、北東側に4という順で番号を付けこれをそれぞれの区画を示す数字としています。今回は南西側の区画となりますので1が末尾にプラスされ「543824731」の9桁が4次メッシュコードになります。

このロジックは4分の1地域メッシュ、8分の1地域メッシュも同様です。図の右側は4分の1地域メッシュの例ですが、末尾の“?”に該当する数字は何かもうおわかりですよね。

 

3PDG On Demandで提供するコンテンツの中にも地域メッシュ統計データを基にしたものがあります。その全てが二分の一地域メッシュ即ち500メートル四方内の人口を集計したものです。

2010年の国勢調査に基づく人口や世帯の分布を表す「エリアポテンシャル分析(2010年世帯人口数携帯電話の運用データを基に性別・年代別の人口分布を直近15ヶ月間の経過変化とともに捉えることができる「エリアポテンシャル分析(モバイル空間統計」など。

メッシュコードの構造や付番ルールを意識しなくても、直感的に分布を把握、分析活用できるコンテンツとしてご提供しておりますので”自分はデータを扱う専門家ではないけれど・・・”という方に特にご活用いただきたいと思います!

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