3PDGで人気のオープンデータ、MotionBord Cloud上での無償利用が可能に!<後編>

MotionBoard Cloudが民間版RESASともいえる統計データ付きBIに進化しました!

昨日の国勢調査データご紹介記事に引き続き、今回は経済センサスデータについて取り上げたいと思います。

経済センサスは、事業所及び企業の経済活動の状態を明らかにし、我が国の産業構造を明らかにすることを目的とした調査で「経済の国勢調査」ともいわれる調査です。全国すべての事業所及び企業が調査対象となります。事業所・企業の基本的構造を明らかにする「経済センサス‐基礎調査」と事業所・企業の経済活動の状況を明らかにする「経済センサス‐活動調査」の二つの調査がありそれぞれ5年周期で調査実施されています。

今回MotionBoard Cloud向け標準搭載では、「平成26年経済センサス-基礎調査」データを提供しています。この調査は「事業所に関する集計」と「企業等に関する集計」からなります。ちなみに事業所と企業等の具体的な定義については総務省統計局のこちらのページに分かり易く解説しているので関心のある方は参考にしてみてください。

今回ウイングアークでは、全国市町村単位で、産業分類別に、事業所数、企業数、従業者数、売上金額、従業者一人あたりの売上金額が把握できるデータと活用テンプレートをご用意しています。ではこれらを具体的にどのように活用できるのかを例を挙げてご紹介していきたいと思います。

1)商業集積度合を知る

一番シンプルな見方になりますが、企業・事業所がより多く集積しているエリアがどこかが一目瞭然になるため、そのエリアの商業の集積度合を図ることができます。右図は神奈川県の事業所分布を表したもので県内では”横浜市中区”に最も多く事業所が集まっていることがわかります。また地図上で横浜市をクリックすると、市内の事業所構成比が右の円グラフで確認できます。横浜市は神奈川県他エリアに比べ”宿泊業、飲食サービス業”や”学術研究、専門、技術サービス業”が多いなど、エリア特性が見えてきます。

産業は“大分類”“中分類”“小分類”毎にその企業・事業所数を把握できます。例えば大分類“卸売業・小売業”を例に挙げると12の中分類、60余の小分類に分割されます。詳しい分類については総務省統計局が公表している産業分類一覧表をご参照ください。

2)営業ターゲットエリア特定、競合分析に

上記から派生して、例えば健康飲料メーカーが自社プロテインドリンクをフィットネスクラブに売り込みを掛けたい場合にフィットネスクラブがより多く集積しているエリアから優先的に営業を行うなどの営業ターゲットエリアの選定にも活用できます。右図は東京23区の事業者分布を表示したものですが、渋谷区、世田谷区、港区に最も多く事業所分布が見られます。具体的にエリアを特定した後は、そのエリアに絞って事業者リストを別途購入することで営業活動リストとすることが可能です。同様の視点で同業他社・競合事業所分布の把握などに活用することも可能です。

3)日中人が多く集まる地域を知る

今回のオープンデータの標準搭載では「国勢調査」データも無償提供していますが、「国勢調査」は“人がどこに住んでいるのか”夜間の人口分布を把握するデータです。BtoCビジネスにおいては”日中どこに人が多く居るのか”という視点が重要です。経済センサスに含まれる事業所分布に基づく従業者数データを活用することができます。右図は神奈川県の従業員者数分布を表したもので”横浜市西区”が最も働いている人が集まっているということがわかります。横浜駅からみなとみらい21地区一帯は大型商業施設、オフィスビルが建て並ぶ一大商業地域になっているのでこの数は納得ですね。このように日中人が多く存在するエリアの特定をすることで小売り、サービス関連事業者の出店計画等に利用できます。

 

4)経済活動が活発な地域を知る

私達がどんな産業にお世話になっているか、言い換えればどういうところで消費活動を行うか視点から産業を見ていくと、日常的に買い物をする「卸売業・小売業」、仕事やプライベートで何かと利用機会の多い「宿泊業・飲食サービス業」、美容院、クリーニング店、映画館、遊園地、各種スポーツ施設などの「生活関連サービス業・娯楽業」が該当します。この3つの産業に絞り、神奈川県内で”従業者1人あたりの売上高が高い地域”を特定したのがこちら図です。”横浜市鶴見区””横浜市神奈川区””川崎市川崎区””川崎市幸区”にかけて色が濃くなっています。

仮説になりますが上記がエリアは集客効率が良く繁華街性がある地域、即ち経済活動が活発な地域であると推察されます。3)では単純に従業者数の分布から、日中人が多く居るエリア=消費が生まれる可能性が高いエリアと仮説を立てましたが、一歩進んで集客効率が良い、消費者が多く集まってくるエリアを特定することができます。消費・購買意欲が高い層向けの広告・サンプリングなどのプロモーション施策をうつ場所の特定や、出店余地がある場合は小売店の新規出店候補地検討としてもこれらのデータを使うことは有効です。

経済センサスデータについて、今後3PDG On Demandのコンテンツとして提供することも検討中ですが、現段階ではMotionBoard Cloud利用ユーザー様にのみ限定提供させていただいています。この記事を読んで関心を持って下さった方は、MotionBoard Cloudの30日間の無償トライアルを是非申し込んで見て下さいね!トライアルについてはこちらをご参照ください。

 

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