3PDG OD無償コンテンツに待望の「宿泊旅行統計調査 国籍/月別宿泊数」登場

本日、3rd Party Data Gallery On Demand(以下3PDG On Demandと略)の無償版に新コンテンツ「宿泊旅行統計調査(外国人) 国籍/月別宿泊者数」が加わりました!

本コンテンツは、観光庁「宿泊統計調査」における外国人延べ宿泊数を都道府県別に2007年から直近の月まで時系列で閲覧できるインバウンド需要分析の入り口となるコンテンツです。既に3PDG On Demandの無償コンテンツとして公開している「訪日外客数の動向 国籍/月別訪日外客数」が日本全国における外客数を国籍別に時系列で閲覧できるのに対し、本コンテンツでは“宿泊客”であり“立寄り観光”客数は含まないデータではあるものの、都道府県別に人数が把握できるため“自分の県にはどれくらい、どこから人が来て滞在しているのだろう?”ということが分かる、すなわち“エリアの視点”を加えることができるようになったのです! 見てみたくなりますよね? (動画はこちらから 早速利用したい方はこちらから)

因みに2015年通年での都道府県別外国人延べ宿泊数ランキングトップ10は以下の通りです(出典:観光庁 平成27年速報値 報道発表資料より)。 

1位:東京都

2位:大阪府

3位:北海道

4位:京都府

5位:沖縄県

6位:千葉県

7位:福岡県

8位:愛知県

9位:神奈川県

10位:静岡県

北海道が京都を抜いて第三位なんですね!ではここからはニューフェース「宿泊旅行統計調査(外国人) 国籍/月別宿泊者数」のコンテンツを使ってどこの国から、いつ北海道に外国人観光客が訪れ、滞在しているのかを見ていきましょう。 

タイトル横の“グラフで見る”というボタンを選択し、グラフを“年比較”にした上で、地方選択から“北海道”を選択すると左のようなコンテンツが表示されます。

北海道に滞在する訪日外客数のピークは1、2月ということが分かります。次のピークは他地方と同様に7、8月の夏のバカンスシーズンのようですね。

ではどの国籍別ランキングを見ていきましょう。北海道も“中国人観光客が多い”という結果になるでしょうか?

今度は“集計表で見る”ボタンを選択した上で、左上の“年推移”ボタンを選択し、エリアを北海道でしぼりこみます。ここでは2007年からの対象エリアを訪れた観光客の国籍別ランキングを知ることがきます。

2015年の北海道は…僅差ではありますが、台湾からの滞在客が多いということが分かります。

「2016年5月訪日外客数速報:世界各国の夏休み時期」の記事でオーストラリア人はスノーリゾートを求めて北海道や長野県に冬に訪れる、ということを数字の裏付けを加えてお伝えしましたが、オーストラリア人のランキングは9位。アジア圏の誘客に比較しオセアニア、北米、ヨーロッパ諸国からの誘客がまだまだなのだなということも感じていただけるかと思います。

ここまで見てくると、具体的に、台湾からきた人々が、北海道のどこに行っているのか、何を観ているのかということまで知りたくなりませんか? そんな時は3PDG On Demandの有償コンテンツを使うと色々なことが見えてきます。先ず、ナビタイムジャパンのインバウンドGPSデータを実装した「訪日外国人エリア滞在分布」(コンテンツで北海道のどのエリアに台湾からの観光客がいるのかを見てみたいと思います。本コンテンツでは“都道府県” “市区町村” “1㎞メッシュ”の3つの粒度で訪日外国人の滞在状況を把握することができます。

今回は“市区町村”レベルで2015年7月(左)、2016年2月(右)の分布を表示してみました。色が赤い箇所がより人が多く滞在している箇所で青くなるほど少ないエリアですが、7月、2月共に札幌に最も多く滞在しているということが分かります。

ではこの人たちは札幌だけに滞在しているのでしょうか? 私達日本人も、例えばイタリアに行けば、ローマで遺跡を見て、ナポリ経由で青の洞窟を観に行き、フィレンツェへ北上しルネッサンス美術を堪能し、さらにミラノに北上し買い物をしてから帰国の途につくなど、その国を堪能するために“周遊”しますよね。

ということで、同じくインバウンドGPSデータを実装した「訪日外国人エリア相関流動」コンテンツで、札幌に滞在した台湾からの観光客が他にどんなエリアに行っているのかを見てみます。今回は2016年2月に絞り、対象を北海道のみでおみせしましたが、小樽市、千歳市、函館市との相関が多い。即ち札幌に滞在する台湾人観光客はこれらのエリアを併せて観光しているということが分かります。

「訪日外国人エリア相関流動」コンテンツでは、周遊状況もわかる“流動”コンテンツもご用意しているので周遊ルートの傾向把握をすることも可能です。

ただ、そこで終わらないのが3PDG On Demandの凄いところ。個々人の行動動線を追い、SNSの投稿位置解析データを元にその人がどこで何を観て投稿をしたかという情報を得ることができます。旅先でSNS投稿をする時は、何かに感動したり、物珍しく感じたり、共有したいという強いデマンドが働く瞬間です。

何が外国人観光客の方々の心を打つものなのかを把握するのは、観光施策上重要です。

では、具体的に幾つか北海道における台湾人観光客の行動動線を、以前の記事でもご紹介した3PDG On Demandのコンテンツ「訪日外国人SNS投稿位置解析情報」をみながら追ってみましょう。

一覧から投稿者識別番号を選ぶと行動動線が表示されます。ちなみにここで記載されている投稿者識別番号はデータ提供事業者にてデータ解析を行う上で振っているもので、個人が識別可能なSNS IDではありません。右下の表の“施設名解析”からどこで投稿したのかという情報を、“画像URL”は観光客のSNS投稿画像を閲覧することができるため、どこで何をしたのかという参考情報となります。


千歳空港から入国し、札幌、小樽を周遊したと推測される、投稿者識別番号77771さんは、約6日間北海道に滞在し、小樽では海産物を、札幌ではラーメンを堪能するとともに動物園や美術館を訪れたということが分かります。

投稿者識別番号77771さんに比べ道内の複数の観光地へ足を延ばしたと推測される、投稿者識別番号129697さんは函館で五稜郭や朝市、そして有名な夜景を眺め、洞爺湖に立ち寄り、小樽と札幌ではそれぞれのランドマークを写真に収めていました。観光ポイントを計画的に抑えられていますね。


3月末に北海道内をかなり広域に周遊された投稿者識別番号59947さんは、移動手段に電車を利用されていたり、投稿内容からニッチな観光体験をしているように見受けられることから(この4か月前には沖縄を訪れていることも併せて)リピーターとして日本を堪能していることが伺えます。海産物グルメに温泉など道内を堪能した後は、千歳空港から東京へ移動し、見頃を迎えた桜を楽しんで、10日間の日本滞在を終えて帰国されたことが投稿から推測されます。

それぞれの行動ルートや投稿内容を細かく見ていくことで、小樽天狗山山頂レストランや白い恋人パークなど人気の観光スポットが見えてきたり、(今回は敢えて全て女性に限定して取り上げましたが、)男性と女性で興味の傾向が異なることが見えてきたり、リピーターの傾向が見えてきたり色々な気づきを得ることができます。

今回のコンテンツでは都道府レベルから市区町村レベルへブレークダウンして外国人観光客が多く来る場所を特定し、さらにどのようにそのエリアを周遊しているかを把握し、何に関心をもっているか推測するというレベルまで深堀りしてみました。先ずは面で捉え深堀すべきポイントを見極めたうえで詳細分析に入っていくというプロセスが重要です。

3PDGでは様々な分析フェーズ、目的にあうデータをラインナップしています。

色々深堀りしてみたくなりましたか? 是非皆さんも3rd Party Data Gallery On Demandを使ってみてくださいね。

3pdg_inbound

前へ

2016年5月訪日外客数速報:世界各国の夏休み

次へ

【データプロバイダーに聞く Vol.1】ドコモ・インサイトマーケティング エリアマーケティング部 副部長 渋谷氏