日本のビッグデータ活用の始まりは大正時代?国勢調査について改めて知ろう

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国勢調査データは、企業が単独で集めるデータからは得られない、網羅性のある情報を得ることができるビッグデータです。総務省統計局による国勢調査の意義にも

国勢調査から得られる様々な統計は、公的部門だけではなく、国民が国や地域社会の実態を知るためや、民間企業や各種団体が需要予測、店舗の立地計画などの経営管理を行うためなどに幅広く活用されています。(中略)このように、国勢調査は、国民、企業、団体等が我が国の現状を正しく理解し、将来の姿を見通していくために必要とされる最も基本的な統計情報を提供するもので社会経済の発展を支える情報基盤としての役割を果たしています。

と記載されているように、企業の活動を支える情報基盤として様々なシーンで利用されているのです。

今回はそんな国勢調査について少し掘り下げてご紹介してみようと思います。

国勢調査の歴史

国勢調査は、英語のセンサス(Population Census)の訳語で、調査対象者すべてを調べることから「全数調査」と位置づけられます。

センサスの歴史は古く、紀元前3800年代にバビロン王朝で行われ、紀元前3000年頃にはエジプトや中国でも行われたと記録されていますが、近代的なセンサスは1790年にアメリカで行われたものが最古のものと考えられています。19世紀に入ると、ヨーロッパを中心に多くの国が人口センサスを実施しており、世界各国の国勢調査の実施状況については、国際連合統計委員会(United Nations Statistics Division)が調査しています。

日本で初めて行われたのは1920年(大正9年)であり、以来ほぼ5年ごとに行われ、平成27年国勢調査はその20回目でした。

ではそんな国勢調査が、国民や企業の活動を支える情報基盤として重要な調査である理由、意義を2点取り上げてみたいと思います。

国勢調査の意義:全数調査

国勢調査は調査実施時点において日本国内に普段住んでいるすべての人及び世帯を対象とし実施する全数調査です。

従って国勢調査は、他の統計調査を設計するための基礎となる「フレーム」(母集団[調査対象全体]の抽出枠)の情報を提供するという役割を担います。例えば、毎月の完全失業率を明らかにする労働力調査のように世帯を対象とする標本調査においては、その調査対象の抽出方法が結果精度に大きな影響を与えます。標本の抽出には「フレーム」が必要であり、それには日本全国をくまなく調査する全数調査の結果が必要となります。

国勢調査が全数調査として実施されることで、他の様々な統計の高い精度がを保つことに一役買っているのです。

国勢調査の意義:明確な周期性

もう一つのポイントは、国勢調査が“定期的に行われる調査”“明確な周期性を持った調査”であることです。

国際連合が提示する国際基準「人口・住宅センサスに関する原則及び勧告」にも

センサスは、時系列比較ができるよう、定期的に行われるべきである。センサスの時系列データは、過去、現在と将来推計を正確に表すことができる。センサスは少なくとも10年周期で実施することが推奨されるが、国によっては、それぞれ国の人口・住宅の変動の速度に応じて、より短い周期で行うことが必要な場合もある。

と示されており、日本の国勢調査もこの原則を踏襲し、5年周期で行われています。

国勢調査の調査事項としては、「男女の別」「出生の年月」「配偶の関係」「就業状態」「従業地又は通学地」など世帯員に関する調査事項、「世帯員の数」「住居の種類」「住宅の建て方」など世帯に関する調査事項の設問からなります。

調査項目数は14年によって異なります。西暦の末尾が0の年は「大規模調査」として20項目を調査し、末尾が5の年には「簡易調査」として17項目を調査することなっていて、平成27年は「簡易調査」の年に当たります。

これらの決められた項目の調査データが定期的に収集・蓄積されていくことで、時系列変化や将来に向けての予測を立てるための基礎データができあがるのです。



この国勢調査データを利用して前述の通り”民間企業や各種団体が需要予測、店舗の立地計画などの経営管理を行うためなどに幅広く活用”しているわけですが、よく利用される項目としては右のようなものが挙げられます。

タイトルで「日本のビッグデータ活用の始まりは大正時代?」と書きました。もちろん当時はデータ分析の環境が今のように整っているわけはなく私たちがイメージするようなデータ活用が行われる術はなかったわけですが、現代では分析環境も手に入りやすく、ノウハウを持った人材もいて、活用例を知ることも容易です。是非この日本の宝とも言えるビッグデータを活用してみませんか?

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